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ひとり部長のひとり映画鑑賞

ひとり部長が映画をひとりで鑑賞し、ひとりごとのように映画のレビューや感想を述べるサブブログ

【★4.7】映画「湯を沸かすほどの熱い愛」の感想・レビュー・評価【愛でお湯わいちゃったよ!マジで!!】

aジャンル:ヒューマン・ドラマ ★★★★☆ これは見とけ

タイトル:湯を沸かすほどの熱い愛

湯を沸かすほどの熱い愛

宮沢りえの「紙の月」以来となる映画主演作で、自主映画「チチを撮りに」で注目された中野量太監督の商業映画デビュー作。持ち前の明るさと強さで娘を育てている双葉が、突然の余命宣告を受けてしまう。双葉は残酷な現実を受け入れ、1年前に突然家出した夫を連れ帰り休業中の銭湯を再開させることや、気が優しすぎる娘を独り立ちさせることなど、4つの「絶対にやっておくべきこと」を実行していく。**会う人すべてを包みこむ優しさと強さを持つ双葉役を宮沢が、娘の安澄役を杉咲花が演じる。失踪した夫役のオダギリジョーのほか、松坂桃李、篠原ゆき子、駿河太郎らが脇を固める**。

キャスト

※それぞれのキャストをクリックすると関連する記事一覧に飛びます


監督・脚本

幸野双葉

幸野安澄

幸野一浩

片瀬鮎子

酒巻君江

滝本

レビューと評価

総合:★★★★☆(4.7)
俳優:★★★★★
脚本:★★★★☆
演出:★★★★★

何から書いていいんだろう・・・・!!!

まずはこの映画を見た経緯から。

そもそも、僕はあまり邦画をみません。

だって、「余命もの」「恋愛もの」「刑事もの」どれをとってもどんぐりで、特に「傑作だ!」といえるものにかれこれ出会ったことがあまりないからです。

興行的には成功している(うちわで盛り上がってる)けど、うーんという感じの映画が多い!「DEATH NOTE」(藤原竜也が最高だからおk)とか「カイジ」(藤原竜也が最高だからおk)とか、、、まぁそのあたりの映画のイメージなんです。

見るとすれば、阿部サダヲ阿部寛生瀬勝久さんのどれかが出演している映画くらいですかね。彼らだけは、「クソでもいいから見て見たい!」と思わせてくれる役者に認定しています(お前誰や

ちょっと前に見た「殿、利息でござる!」も最高だったし、「舞妓HaaaaaN!」「謝罪の王様」も完璧だった(全部、阿部サダヲやん!

というわけで、日本のコメディは世界でも随一の面白さを誇れるものだと思っています。

あとは、ジャンル全然違うけど「風に立つライオン」*1もよかった。

たしかに、家族愛やヒューマンドラマ系でも素晴らしいものはあります。

そういえば「シン・ゴジラ*2はついに日本の映画も本気を出せばここまで来たかと思わせる傑作っぷりでしたね。

と、考えたら意外といい映画あるやんと思えて来たので、前言撤回です(なんやねん

まぁとにかく、「ハズレるのがこわい」ということと、「余命系」「恋愛系」が多いので、またかという印象がぬぐいきれていないのが主な理由です。

最初はね、彼女と「シンゴジラ」を見に行こうということになったんです。僕はもう一回見たかったのでいい機会だと思った。

しかしシンゴジラも公開からかなり時間が経っていて、時間もなかなか合わないということで、ブリジットジョーンズも僕は1作目二作目ともに見ていないし、他に選択肢がなかったんです。

ちょうどいい時間にエグゼクティンブシートが空いていて気になっている映画が「湯を沸かすほどの熱い愛」というわけでして。

そんなことどうでもいいね!

あとはね、

ここ1、2ヶ月映画の上映前にやたらと宮沢りえさんがご挨拶してくんねんっwwwwめっちゃきになるやんそれ。

まぁどちらにしろ、見に行っていたというわけですね。

で、下準備もせずにみにいったんですが、、、これがまた・・・。

なんだこの傑作はああああああああ!!!!

ただの「余命もの」だと思うな。 勘違いはするな。

これは死にゆく人が後に残す人に「何をしたか」

後に残された人たちが「何をするか」

にフォーカスを当てた壮大な人間愛の物語なんです。

「私命の時間が短いの、入院してね、残りの時間を二人で大切に過ごそうね、愛しているよ、結婚しよう、ダメ、私すぐ死ぬもの、他の人を探してちょうだい、でも君を愛しているんだ!うああああああ!こうなったら死んだ後に結婚じゃ」なんてストーリーではありません。

ちなみに僕は「1リットルの涙」や「世界の中心で愛を叫ぶ」は見たことがありません。(批評するなら一度は見ておかないとね^^;)

あ、でもビューティフルライフは好きです。

この作品は、ひたすら宮沢りえさん演じる双葉の「周囲の愛」「生き様」「母親像」にグリグリ心をえぐられるものになっています。

強いんですよ。

何をしても何をされても。強い。そんな彼女が

余命2ヶ月で決意したことは、バラバラになった家族をまとめ上げ、

銭湯を再開させ、

娘に真実を伝え、

気持ちよくこの世を去ることでした。

そんな彼女に娘の安澄、夫の一浩、放浪の向井くん、捨て子の鮎子、探偵の滝本さん、???の酒井さんたちは最大の恩返しとして最大の愛を捧げることになります。

にしても布石がすごい!この映画は。

全てのシーンが絡み合って、最後の夫のクソアイデア ()につながり、最高に美しい涙へと昇華させてくれます。

この夫のアイデアは決してここで語れるものではありません。

僕はモンキーさんほど言葉たくみに熱く(湯を沸かすほど熱苦しい)感想を述べることはできませんが、

一つ一つのエピソードに涙なしにはみられません。

なんどもいいますが、

「余命が短い」から苦しんで、別れ際が泣ける映画ではなく、

双葉を通じて関わった人たちが、死にゆく双葉を心を込めて送り出す壮大な愛の物語です。

そして、完璧だった役者は宮沢りえだけじゃない! 杉咲花


幸野安澄

彼女、こんなに演技が上手かったんだ! あずみは学校でいじめられていて、いじめっこに立ち向かう「勇気」が自分にはないと思い込んでいたため、いつまでもウジウジしていましたが、そんなあずみをみかねた双葉がとった全力の愛に応えるべく、一念発起。

母からもらった「勝負下着」で、いじめに立ち向かいます。

この、勝負下着をどのように使うかはやっぱり見た人だけと共有したいですね。

ここで使うのか!という驚きと、その勇気に涙腺が崩壊です。彼女と一緒に涙をこらえる隙はありません。

新しくできた妹、鮎子に「お母さんの前では絶対に悲しい顔をしちゃだめ!」と言っておきながら、堪えられなくなった時、彼女を批判する人はだれもいません。

オダギリジョーは飛ばして・・・(笑

伊東蒼ちゃん! だれだよ君は!!!


片瀬鮎子

演技うますぎなんだよ!君何歳ですか。誕生日: 2005年9月16日ですか、え、11歳?! まじかおえー。

小学5年生で、この演技力。。。パネエ。

だいたいこれくらいの小さな子役は「監督に言われたこと」をやろうとしすぎて無駄な演技が入っちゃうもんなんだけど、そんなそぶりはサラサラなくて、

本当に自然体で表現してくれていたと思います。 まじで監督と脚本、周りのキャストが素晴らしすぎて、なにもしなくても自然にあの表情、セリフが出て来たんじゃないでしょうか。

圧巻は、幸野家に仲間入りした朝のしゃぶしゃぶのシーンです。 もうほんとに・・・セリフを言う前から僕が「当たり前じゃないか!!!!!」と心の中で叫んでしまいました

これからは、しゃぶしゃぶを食べるときは「しゃーぶしゃーぶ」と言います。絶対に。

そんな優秀な俳優に恵まれたこの作品でしたが、

監督、これ、最初の商業映画なんですよね?

神がかってないスカ。

なんで、こんなキャスト引っ張ってこれてん。教えてや!

いやー、圧巻。

僕はね、 最後に探偵の滝本さんが言ったセリフにこの映画の良さが表現されていると思います。

「不思議と、あの人のためならなんでもしたくなんねん」

まぁ正確には覚えていないけど、こんな関西弁だった。

双葉をめぐる愛はすべて、双葉からくる愛への愛なんですね(日本語でよろ

僕も、そんな人間になりたい。

本気でそう思えた、2時間見るだけで人間的に成長できた映画でした。

そして、最後は笑顔で涙を流すことまちがいないでしょう。

以上!伝わらない感想ですんませんでした!

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関連ニュース・情報

見た結果としては「この監督最高かよ!」と思いました。本当に! 『湯を沸かすほどの熱い愛』 正直、ちょっとダサいタイトルに聞こえます。声に出すと気恥ずかしくなる感じ。 例えるなら、思春期に母親の自転車の後ろに乗せられているような気分。
主「クオリティはすごくよかった。『インフェルノ』とか『DEATH NOTE Light up the NEW world』と客層は被らないだろうけれど、この2作を見に行くなら、こっちの映画の方がクオリティは高いよ、とは言っておきたい」

以下、注釈